日誌

令和2年度 東北聾教育研究会 研究大会(青森大会)


11月6日(金)、東北聾教育研究会研究大会(青森大会)を開催しました。本来であれば、東北各地の聾学校・聴覚支援学校の先生方に来県していただき、研究大会を実施する予定でしたが、コロナ禍により、オンライン開催となりました。
 研究協議分科会では、「早期教育分科会」に、筑波大学附属聴覚特別支援学校教諭 鎌田ルリ子先生、「教科教育(文系)分科会」に、東北福祉大学教授 大西孝志先生、「教科教育(理系)分科会」に、筑波技術大学准教授 脇中起余子先生、「自立活動分科会」に、東北福祉大学准教授 高屋隆男先生、「重複障害教育分科会」に、青森県立保健大学非常勤講師佐藤紘昭先生、「生徒指導・生活指導分科会」に、青森県立青森聾学校元校長 風晴富貴先生とそれぞれの先生方を助言者にお迎えしました。各校発表者の発表への質疑応答や協議においては、活発な意見交換がなされるとともに、助言者の先生方による貴重な御助言をいただくことができました。
 講演は、「これからの聴覚障害教育 ~学習言語獲得の難しさ~」という演題で、脇中起余子先生にお話しいただきました。御自身の御経験を踏まえた、説得力のあるお話で、特に「手話は日本語指導のためにあるのではないが、日本語指導において手話をどのように活用するかというノウハウが、今後求められよう。また、口形情報や音声情報も参考にする力を、幼少時から培う必要があると思われる。」という、今後の聾教育に対する提言が大変印象的でした。今後の指導へ生かしていきたいと思います。
 「音声が途切れ途切れになった」「画面が固まってしまった」といったトラブルも見られましたが、参加者の皆様の御協力のおかげをもちまして、全日程を終えることができました。
 大会初となったオンライン開催へ向け、助言者の先生方、運営に御協力いただいた東北各校の司会者・記録者の先生方はじめ、御参加いただいた全ての先生方には、たくさんお手数をお掛けしました。至らない点が多々あった点について、お詫びを申し上げるとともに、たくさんの励ましやお心遣いに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。